仕事での出来事

 今日の方デイ仕事で子供と遊んでいる時にこんな一幕があった。

 1日新聞紙や段ボールの剣を作って戦って遊んでいた。この遊びも今まで何回もやっているから、作られる剣も子供ひとりひとり工夫やこだわり、成長が見られて見ていて面白かった。私も剣を作りこの遊びに参加していた。その中である職員が剣を作るたびに子供に取られてはその剣で叩かれていた。

 それを見たこの日利用してる子どもの中では大きい子が、この職員の為に鎧を作ると言い出した。流石年長者といった様子で、道具が少ないながらもちゃんと全身を覆える鎧を作り出した。しっかりした事にある程度完成した所で強度試験を自身で行なっていた、数度打撃音が聞こえたが損傷も無く中の職員も無事だった。

 

 完成し強度も申し分がないと言う事で午後にはお披露目が行われた。集まったのは各々のこだわりも武器を持った猛者達が集まり、製作者の「スタート」の合図で行われた。この叩きようは凄まじく、鎧が無ければ全身アザだらけになりそうな程だった。一通り叩いた後、子供たちはすっきりした様子で過ごしていた。対して職員の方は「子供のアグレッションをこんなに引き出して大丈夫なのか!!」と話していた。

 

 こんな感じの出来事があり、子供のアグレッションを1人で受け止めきる職員がいたという感じだった。一つ補足しておくとこれは一種のプロレスの様なもので、子供は本気で叩くが痛いところには当てない。その職員も心理職でかつ体を張るタイプであるのである程度子供たちを暴れさせてストレス発散のひとつになればと言っていた。

 

 割と多く見られる出来事だが、今までは偶発的に発生していて今回のように、諸々をしっかりセッティングして行われることは珍しくちょっとしたイベントのようになっていた。子供たちも楽しんでおり終わった時の空気は清々しいものがあった。何も知らないで眺めているとヤバイ光景に見えるかもしれないが、どのように起こったかの流れを知っていると面白い出来事だったと思う。